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一世紀ほど前は露骨に命を金で買えたものだ、と読み返した本

日本での初版が2000年だから、
すでに古い本になってしまっているが、
内容がホロコーストなので、
アンネ・フランクと同様な位置づけで
持ち続けていても損はない。
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最終章が、1月下旬で終わっているので(1945年)
何気にその時期に思い出して読み返している。

さて、今年はこの本の始まりのほうで
ぎょっとした。
主人公が生活していた
ワルシャワゲットー内で伝染病が発生した記述だ。

衛生状態が良くないゲットー内のことだ。
今の日本やドイツとはけた違いの
生活環境だろう。

貧乏人はいつ死ぬかを心配し、
金持ちはワクチンをどうやって手に入れて接種するか、
ということがゲットー内での最大の話題になったらしい。

主人公一家は、
一人分のワクチンしか手に入らないことがわかり、
だったら、全員やめようってことに決定した、
とあった。

その後、主人公以外の両親ときょうだいは、
病気ではなく、収容所で命を落とした。

つまり、ワクチンなしで、伝染病を避けられたわけだ。

当時の世界各国より、
ずっと平和な今だから、
ワクチンは金の有無にかかわらず、
接種可能であることを認識させられた。
しかも、無料だぞ。
凄いよな。
本当に良い世の中だ。

途上国と言えども、
先進各国など(中国も)が
無料で接種できるよう提供するらしいではないか。

ゲットー内でのチフス死者数は凄かったらしい。
埋葬方法さえ難しくなり、
道に放り出され、
定期的に車が共同埋葬所に
運んで行った、とあるのが恐ろしい。

ゲットーと言えば、
要するに、現在のステイホーム状態に
近いものがあるよな、
って考えてしまうが、
それとは別の性質の病気なのだろう。

主人公がワクチン接種しなかったのに
生き延びたのも興味深い。
それどころか、ひどい虐殺さえ逃げ切って
ドイツ人に助けられたところは感動的。

そういうわけで、
何かと弱気になって前向きに生ききれない
今の私に新たな刺激を与えてくれた
私の蔵書の一冊。






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映画化されたこれ、
たいていの漫画や小説のそれと同様、
原作の素晴らしさが半減以下になっている。
その命乞いに弾いた曲はそれじゃあないだろっ
って、今でも突っ込みたい。




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