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病気をしたら日本で治療、世界各国に住む日本人の常識?

エチオピア人M子さんが職場で骨折をしてから
6週間が過ぎた。
私は二度目の買い物の手伝いに行った。

狭いアパートだが台所から
居間に飲み物を運ぶのは彼女には不可能だ。
そこで編み出した運搬方法はこれだ。
メネン2
車輪が付いた台(植木などを置くもの)に
洗面器を載せてそこに食器を入れ、
足(または杖)で蹴って進ませる。
名案じゃあないか。

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まるで糖尿病患者のような1シーン。
メネン3
骨折した部分の腫れを抑える薬、
いや、他の臓器に関連するものだったか。
難しい医療用語をすらすらと言う彼女についていけなかった。
いずれにせよ、骨折の関連した薬剤だ。

ちゃんと料理はしている。
昼過ぎに目の前の病院から帰ってきた彼女は、
用意しておいたインジェラを出した。

何度もインジェラをごちそうになっている。
初めの頃は興味があって食べることができたものだ。
今は「エチオピアに嫁に行かなくてよかった」
と本気で考えるくらい合わない料理と思っている。
添えられているソースはおいしいので、
米飯と合わせれば最高。
あ、やっぱ、嫁に行ってもいいかな。
メネン1
左端のお菓子は、M子さんが
隣の住民にもらったものだ。

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、おいしかった。もっと食べたい。
ああ、日本のお菓子、ドイツよりおいしい。

お隣さんは日本人ではない。
彼の息子さんのお嫁さんが日本人なんだ。
もちろん、同居じゃあない。
別の街に住んでいる。

この男性、数か月前に生まれた孫の名前は言えるのに、
息子のお嫁さんの名前は覚えられないとかで
私まで悲しくなった。
まだ高齢者とは言えない60歳代だ。

このように近隣住民とも仲良くしているM子さんだ。
しかし、病気やけがは彼女の社交性とは関係しない。
元旦那さんの手伝いはないのか、と
私が恐る恐る尋ねると
(ドイツでは別れても親しく交流している場合が多いので)
「彼はコロナに罹患して後遺症で心臓をやられ、
階段を上るのも難儀になってしまった」
と言った。
まだ40歳代だ、恐ろしや。

そして、現在最大の問題は、
骨折がまったく治癒の方向へ向かっていないことだ。
CDに収められた画像を見た。
素人目にも、折れた骨のずれがそのままであることが確認できた。

「私が何度も、おかしいということを
医師に訴えたのだけれど、
聞き入れてくれなかったのよ」
その日、医療ミスを認められ、
もう一度手術をすることが決定したそうだ。

痛々しい金属プレートやねじは
まったく意味をなさない6週間だったわけだ。

アジア圏ではどうなのか知らないが、
欧州人が支配する国々に住む日本人からは
「大きな病気をしたら治療は日本で」
という意見を聞く。

ここに来た当初から、健康診断や
予防接種で、その予兆を感じることが何度もあった。
キャップを開けた注射器の扱い方など、
日本では考えられない雑さだ。
針先を机に接して置いたんだ。
その証拠画像をブログ記事にした。
2009年8月25日記事
あれから体調不良などないので、
注射器はあれくらいひどい扱いをしても大丈夫なのかもしれない、
とも思えるようになった。

病気どころか、怪我でも
日本よりレベルの低い治療を受けることになるのだ、
と、M子さんの例を見て恐ろしくなった。

そういえば、昔、南米で骨折した
日本からの日本人が、しばらく現地入院したが
その後日本に戻って治療しなおした。
当時、現地のバスは完全に停止しないところに
飛び乗るというすさまじい技で利用しなければならず、
彼はそれに失敗して骨折をしたんだ。
あれも悲惨だったな。
華麗な現地病院に彼を見舞いに行った記憶がある。

病気やけがに気を付ける生活とはいえども、
どちらも細心の注意を払ったとこで
起こってしまうものは仕方がないものだ。

一気に死に至ったほうが、
後遺症が残るよりいいかもしれない、
などと、ここでの生活の覚悟を改めて考えさせられた
M子さんの再手術決定報告だった。










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うう~、これはおいしそうだぁ、
食べてみたいぃ~

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コメント

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No title

おはようございます。
ミドリさんのコメントで思い出しました。
日本の都内の皮膚科で同じような体験をしました。
この女医さん、皮膚科なのに診察後全く手を洗わないのです。
私のアレルギー性湿疹を触って、「大丈夫!心配ないです!」って
仰るのですが、私の前の患者さんは何だか怪しげな皮膚状態だったのに・・・。
貴女の手の方が心配なのです!と言いたかった。

小児科でも衝撃事件がありましたよ

りすさん こんにちは。注射器の記事、改めて読みましたがさもありなん…という感じ。
私はドイツで、息子が幼稚園児の頃、小児科で事件が。
かぜで診察の後(もちろん触診など素手です)、お医者さんがデスクの上のガラスジャーにそのまま手を突っ込んでグミを一つ取り出し、「よくがんばったね、ハイっ」と、デスクの上に置いたんです!!!小袋詰めじゃない、バラバラのグミですよ。ゼリー状のグミを素手の指でつまみ、見えない菌や埃がウヨウヨの部屋のデスクに置く。一体どれほどの菌が。。。
いやああああああー!!ダメェええええ!と叫びたかった(笑)ところをグッと押さえて「後で食べようね」と私が取り上げました。本当は触りたくもなかったのですが。

医者がこういうこと平気でする衛生観念、そしてヨーロッパスタンダードでは「綺麗好きで衛生的」なドイツなんですからねえ。。。